2025年12月1日配信
第3回 LBMA JAPAN 位置情報アワード2025 最終ノミネート優秀賞5事例の紹介
（所属や役職は配信当時の情報となります）
一般社団法人LBMA Japanは、会員企業が実施した位置情報データを活用した取り組みの中から「位置情報ビジネス・マーケティング・サービス世に広めた」「社会的なインパクトを与えた」など、特筆すべき取り組み表彰し、市場成長・活性化につなげること、またその栄誉を称えるため 『第3回 位置情報アワード2025』を開催いたします。
会員企業の自薦・他薦を含め応募された事例の中から、LBMA Japan理事会にて優秀賞5事例を選出しました。
12月15日に会員投票を行った結果、最優秀賞を発表させて頂きます。
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最終ノミネート事例の詳細
今回選出された5つの事例は、いずれも位置情報データとその関連技術を組み合わせることで、従来のビジネスモデルを大きく進化させています。
1. 商圏レポートAI（技研商事インターナショナル株式会社／株式会社データインサイト）
・正式名称: 「商圏レポートAI」膨大なデータをAIが瞬時に読み解き、誰でも高度な商圏理解を実現。
・革新性: 生成AIを活用し、膨大なデータから自動で高度な商圏分析レポートを作成することを実現しました。
・特徴: 過去2回のアワード受賞実績を持つ技研商事インターナショナルが、今回はデータインサイトと協業し、競争の理念のもとにGISツールにAI機能を統合。誰でも高精度な分析を可能にし、位置情報データの知的な活用を深化させています。
2. CITY INSIGHT 道路維持管理支援サービス（株式会社ナイトレイ）
・正式名称: CITY INSIGHT 道路維持管理支援サービス
・革新性: 地方自治体における道路インフラ管理の効率化とDXを、多様なデータを活用して実現しています。
・特徴: 株式会社ナイトレイの分析ツール「CITY INSIGHT」を中心に、複数企業の多様なデータを統合し分析。官民連携による社会インフラ管理の新しい形を提示しています。導入が自治体で広まっている点も特筆されます。
3. MetCom×ブログウォッチャー 三次元人流ビッグデータで「高さ情報による階層分離」技術を実用化（MetCom株式会社／株式会社ブログウォッチャー）
・正式名称: MetCom×ブログウォッチャー 三次元人流ビッグデータで「高さ情報による階層分離」技術を実用化
・革新性: 気圧センシング技術により、位置の高さ情報を正確にセンシングし、人流データに組み込むことを実現しました。
・特徴: MetCom株式会社の高さセンシング技術と株式会社ブログウォッチャーの人流データを連携させ、ビル内の階層など、3次元での人流分析を可能にしています。この技術は既に国土交通省の実験に採択されており、具体的な社会実装が進んでいる点が評価されました。
4. 店舗への来店をよ～く見えるようにする「Shufoo！ビジトラ」（株式会社ONE COMPATH）
・正式名称: 店舗への来店をよ～く見えるようにする「Shufoo！ビジトラ」
・革新性: デジタルチラシサービス「Shufoo!」の効果を、実際の来店データと結びつけて可視化することを可能にしました。
・特徴: 加盟企業の株式会社unerryと協業し、チラシ配信による集客効果をユーザー属性、頻度、商圏別に分析。位置情報データ以外のデータも掛け合わせることで、販促施策の具体的な効果測定（インサイト）を提供し、広告効果の最大化に貢献しています。
5. ドンキ歩行型サイネージ：位置情報データ×ポップカルチャーによる新たなインバウンド集客（株式会社unerry）
・正式名称: ドンキ歩行型サイネージ：位置情報データ×ポップカルチャーによる新たなインバウンド集客
・革新性: サイネージを背負った人が歩く**「歩行型サイネージ」**と位置情報データを組み合わせ、インバウンド集客の新しい広告接触形態を実装しました。
・特徴: 株式会社unerryとドン・キホーテなどが連携し、外国人観光客が多く集まるエリアを狙って歩行型サイネージを稼働。ターゲット言語で情報を発信することで、特定の層への接触効果を最大化するO2O（Online to Offline）広告の新しい試みとして注目されています。
まとめ
第3回LBMA JAPAN位置情報アワードのノミネート事例は、位置情報データが、AIや3次元情報、他社データ連携といった**「競争」**を通じて、より高度な課題解決と社会実装を実現していることを明確に示しました。これらの事例は、インフラ管理、小売販促、都市計画、インバウンド対策といった広範な領域において、具体的なDX推進と社会変革の核となっていることを証明しています。本アワードを通じて、位置情報ビジネスの進化と、その社会的なインパクトが一層注目されることが期待されます。最優秀賞の発表は12月15日を予定しています。