2024年8月26日配信
吉橋 誠
(株)マップル 企画開発本部 本部長
Mappleの地図データ・SDK・API そしてサービス提供へ
(所属や役職は配信当時の情報となります)
「まっぷるマガジン」「ことりっぷ」など「ガイドブック」のイメージが強い株式会社マップルですが
主力事業は豊富な観光データを活かした地図データ、POIの提供。
従来の出版物の枠を超え、デジタル領域でのBtoB展開を積極的に進めています。
さらに、近年注力している業務用カーナビシステムでは、顧客のニーズに合わせた機能を特化。業務効率化をサポートしています。
現在、計画しているデータ提供の新たなサービスの展開についてなど、お話を聞かせて頂きました。
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「まっぷるマガジン」「ことりっぷ」・・・『紙』のイメージからデジタル領域に
株式会社マップルは、地図帳「スーパーマップル」やガイドブック「まっぷるマガジン」
さらには「ことりっぷ」などで知られる出版社・昭文社のグループ企業として、多くの人々に親しまれてきました。
「本」のイメージが強いマップルですが、地図や観光情報のデータベースを基盤に、従来の出版物の枠を超え
デジタル領域でのBtoB展開を積極的に進めています。
マップルの主力ビジネスは、地図データや、観光情報なども含まれたPOIデータの提供です。
これまで多くの企業がこれらのデータを利用してきましたが、デジタル化が進む中、データだけでは不十分と感じる顧客が増えたことから
マップルでは地図やPOIを活用したSDKやAPIの提供にも注力しています。
しかし、こうしたデジタル分野での取り組みは、「ことりっぷ」などの出版物ほど広く知られていないのが現状です。
そこで、デジタル分野での取り組みを強化し、スピード感を持って事業を推進するために、マップルを昭文社から分社化。
デジタルソリューションに特化した子会社として独立し、2019年に新たなスタートを切りました。
実際に稼働をはじめた2020年はコロナ禍。厳しいスタートとなりましたが
アフターコロナの現在では、インバウンド観光が復調しつつあることなどから、マップルにも問い合わせが増えていると言います。
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顧客のニーズに対応した業務用カーナビ 業務効率化を実現。「地図がえがく、その先へ」
マップルでは、業務用カーナビゲーションシステムの開発と提供にも力を注いでいます。
商用車や業務用車両に特化した、業務用カーナビで、顧客は、警察、消防、道路管理者、水道、ガス、電話などのインフラの点検車両
ゴミ収集車やバス・タクシーなどです。
業務用カーナビでは、情報の特化よりも、機能の特化に重点を置いています。
特に、顧客が必要とする機能を柔軟に実現できるよう設計されていて、
複数の目的地を指定して効率よく回れるルート探索や、車両の高さ、幅、重量を加味したルート探索をすることもできます。
さらに、他社ではあまり見られない機能として、特定の道路を経由するルートを作成する機能も提供しています。
例えば、ゴミ収集車が運行する際、決められたルートを再現しながら巡回できるように、緯度経度の点列で走行ルートを指定することが可能です。この機能により、運転手が誰であっても、ナビゲーションの案内に従って正確にゴミ収集ルートを走行できるようになります。
そしてやはり注目すべきは、マップルが培ってきた「観光データ」を最大限に活用したPOIデータです。
中でも、特徴的なものは「ガイドデータ」です。
「マップル」などに掲載された観光情報がまとめられたデータで、ただの地点情報にとどまらず、各施設の詳細な説明文や
施設の雰囲気を伝えるための写真も含まれています。
このデータは、APIやSDKを通じて活用できるため、デジタルプラットフォームでの活用が可能で、
これにより、観光施設の情報をより魅力的に、かつ具体的にユーザーに届けることができます。
これらのサービスを顧客が十分に活用できるようにするために、マップルでは今後、地図データやAPI、SDKを基にした
新たなサービスの展開を進める計画を立てていますが、それには他の企業との連携が不可欠だといいま。
今後は“共創”先を募りながら、地図データやデジタルソリューションを駆使した新しいサービスの開発に取り組んでいく方針です。
紙からデジタルへ。地図がえがく、その先へ。業界の進化に貢献していくことを目指しています。
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