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2023年4月22日配信

内山英俊(株)unerry 代表取締役CEO
(所属や役職は配信当時の情報となります)

2022年7月28日に東京証券取引所グロース市場に上場を果たした株式会社unerry。
位置情報データを取り扱う事業者としては、初めて東京証券取引所へ上場ということで
さまざまな苦労や、社会に与えたインパクトなど激動の数カ月を振り返ります。
また、unerryが見据えるこの先の世界についても熱く語って頂きました!



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《LBMA Japanメンバー初の「上場」・・・激動の数カ月を振り返る》

 
LBMA Japanのメンバーとして、初めて東京証券取引所へ上場したunerry。
上場は信用力向上や公共性の認知につながったと内山さんは話します。unerryの顧客は小売業・外食産業・不動産・自治体などが多く、そこに対しての信用力が強まったことが、上場して最も良かったことだといいます。

そして、LBMA Japanのメンバーでの「1号」として、今後もunerryのように上場する続く会社がでてくることに、期待をよせました。

上場すれば課題となるのが、株主たちへの説明。

コロナ禍で「人流データ」が身近になったことから、言葉は知っているものの、その活用方法については、イメージしづらい部分も多く、

株主や投資家に説明することに苦心したといいます。unerryのファンである個人株主には、事業内容をわかりやすく

機関投資家には事業のポテンシャルを理解してもらう・・・上場したからこその様々なハードルがあるといいます。

 

投資家からの質問で多いものは「人流データの意義」そして「ビジネスへの影響」に関するもの。特に、人流がどのように役立つのか、ビジネス的な利益につながるのかを説明するのは難しいといいます。

この課題は業界全体に共通していますが、位置情報業界は60%という平均成長率を達成。今は、その成長を裏付ける説明を心がけていると話します。

 

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《コロナが収束・・・「平均成長率60%」の位置情報業界 IT企業のレイオフの影響は?》

 

コロナが収束した今、人の動きが増加、特に通勤時間帯や帰宅時間帯にデータがピークを迎えています。データ量が多すぎることからギリギリの状況ではあるものの、unerryではそこもインフラが優れていることで解決。

店舗の再開で、集客が増加、インバウンドや国内需要の高まり・・・位置情報マーケット環境は好調であり、投資の機会も増加し、広告事業には好影響。

一方でGARFAMをはじめとしたIT業界ではレイオフが続くなど厳しい状況もありますが、unerryは「3つの事業」を柱にしていることから、不況の影響を受けていないといいます。

1つめの柱は「広告」。正しく来店効果が見えることから、不況になればなるほどROI(=投資収益率)を正しく求められる結果、広告のニーズが強まっていますが、コロナ禍のように集客ができない時には2つめの柱「分析」や3つめ柱「システムソリューション」が伸びることから、不況にも強いし、マーケットが伸びる時にも強い「年60%以上成長率」の秘訣だといいます。

 

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《「プライバシーポリシー」unerryの対応は?》

 

AppleやGoogleなどの大手企業は、プライバシー保護の観点からデータの取得や利用に関するポリシーを変更してきました。特に位置情報などの個人情報に関する取り扱いは、厳格な規制や自主規制が行われています。

2015年に立ち上げたunerryは、位置情報の取得に関して絶対的なオプトイン方針を採用。(ユーザーが自らの意志で同意を示すこと。ユーザーが位置情報の使用の同意のボタンをクリックすることなどを指す)

unerryがオプトイン方針を採用したことは、ユーザーのプライバシーを尊重し、個人情報の取り扱いに対する透明性を確保するために重要な取り組みでした。その後の規制強化やデータ保護の動向にもマッチ。結果、unerryはプライバシーを重視した姿勢が市場で評価され、安全性や信頼性の高いサービスとして認知。データ利用の増加につながりました。

このような取り組みは、プライバシー保護に対する消費者の関心が高まる中で、企業が信頼を築くための重要な手段となっています。また、法的な規制が進む中で、適切なデータ取得と利用の方針を持つことは、企業の持続可能な成長にも不可欠だと内山さんは話します。

 

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《unerryが見据える未来は》



unerryの成長戦略は「3回構想」だといいます。

「1回」は小売業や外食産業などのマーケティングDX。ビーコンを活用した広告配信やワンツーワンのコミュニケーションなど、位置情報に基づくサービスが含まれます。

次なる「2回」。小売業や外食産業のデジタル化を通じて得たノウハウを基に、次注力するのがそこに商品を提供次にリテールメディア「飲料メーカー」や「消費者メーカー」などへの進出です。

そして3回目は、そのノウハウをさらに活用して、街づくりや自治体のデータ活用にも取り組む予定です。日本だけではなく、US、カナダ、東南アジアや東アジアの市場に積極的に進出する考えがあります。海外展開は多くの企業にとって魅力的な機会ですが、成功することは容易ではありません。特に、異なる地域や市場における文化やビジネス環境の違いを理解し、適切な戦略を展開することが求められます。しかし、unerryが持つ人流データの水平レイヤーの強みを活かし、リアルな世界でのユースケースをグローバル展開することは、確かに大きな可能性を秘めているといいます。

特に、東南アジアや東アジア市場においては、unerryのサービスが適用されやすい環境が整っているとのことで、これからますますデジタル化が進むこの地域では、unerryの位置情報や人流データを活用したサービスが求められると考えています。

一方、北米市場においては競争が激しい中での展開になるかもしれませんが、特許を取得している技術やサービスを活かし、独自の強みを持って戦っていく姿勢が印象的ですね。これからの海外展開におけるunerryの取り組みには、ますます期待が高まります。

 

内山さん個人の目標としては、unerryの急速な成長に伴い、新しいメンバーや新しい価値観を取り入れながら、第二創業に向けたチャレンジを行いたいとのことです。そして、unerryのスローガンである"unerryエブリウェア"を実現し、日本国内だけでなく、グローバルな社会インフラとしての位置を確立していきたいと決意を話しました。



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