top of page

2025年12月15日配信

POIデータベースの信頼性と実績、その先へ byナビット

 

登壇:
福井 泰代 代表取締役
井上 岳 BS事業部 営業1課 課長
中嶋 雄吾 BS事業部 営業1課

(所属や役職は配信当時の情報となります)

​​

株式会社ナビット(福井氏・井上氏・中嶋氏)へのインタビューエピソードです。
創業は「乗り換え便利マップ」の発明が起点で、駅の移動負荷を減らす視点から事業化。現在は緯度経度付きPOIデータを中心に、法人電話帳データ約680万拠点を毎月整備し、地図・ナビ・検索など多方面へ提供。駅構内図は全国約9,800駅のうち約76%をカバーし、最大13言語対応などインバウンド需要にも対応。創業からの一環したPOIデータの信頼性の担保と、今後は更新連鎖を強める「リバースプロジェクト」で鮮度向上を着実に実現する想いを語っていただきました。

 

====

「人海戦術」で実現する圧倒的なデータ鮮度と信頼性

 

ナビット様の最大の強みは、全国の主婦ネットワークを活用した独自のデータ収集・整備体制、通称「総図スタイル」による「人海戦術」です。

同社が提供するデータの中でも中核となるのが、680万箇所に及ぶ法人電話帳データです。これは元々、電話局のデータをベースとしており、極めて高い信憑性を誇ります。さらに、全国の駅構内図のシェアは76%に上り、地方自治体の12万レコードを超える部署情報など、膨大かつ変動の激しいデータを毎月更新しています。これらのデータは、スーパーの出店計画における競合調査や、交通・インフラ関連企業のマップ基盤構築など、LBM(Location Based Marketing)を含む多岐にわたるビジネス領域の意思決定を支えています。

井上さん、中嶋さんが所属するBS事業部が手掛けるこのデータは、単なる数字の羅列ではなく、避難所や女性専用車両の位置、そして最新のインバウンド対応に必要な多言語情報に至るまで、時代のトレンドに合わせてきめ細かく整備され、高い鮮度を維持できるのです。過去には秋屋情報やスーパーのチラシ情報など、マネタイズに苦戦した失敗談も共有されましたが、その経験が現在の強靭なデータ基盤を構築しています。

生成AI時代の「100%の答え」を追求する

近年注目される生成AIの活用について、ナビットは率直な見解を示しています。現在のAIが導き出す答えの正解率は70%程度であり、利便性は高いものの、ビジネスの根幹に関わる判断には「100%の正確性」が不可欠です。

AIが持つハルシネーション(嘘)のリスクや、倫理的な懸念が残るクローラーデータとは異なり、ナビットが人の手と目を通して整備するデータは、信頼性の高い最終的な答えとして機能します。この「残りの30%」を埋めるデータこそが、企業の臨機応変な意思決定を可能にするとして、多くの企業との協業が進んでいます。

今後は、データを一元管理し260以上の提供サイトへ即時反映させる「リバースプロジェクト」を推進し、データ鮮度を極限まで高めることに注力しています。
 

まとめ

 

株式会社ナビットは、創業から25年以上にわたり培ってきた「人海戦術」と、高精度POIデータの整備力により、日本の位置情報ビジネスの基盤を支えてきました。同社が提供する信憑性の高いデータは、地図・ナビゲーション、マーケティング、そして行政DXといったあらゆる分野において、揺るぎないエビデンスとしてその価値をさらに高めていくでしょう。生成AIが普及する時代だからこそ、同社のデータ鮮度向上への取り組みは、未来のビジネスにおいて不可欠な要素となります。

bottom of page