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2025年10月27日配信

自由な働き方を求めた起業/QGIS・位置情報データコンサルティング buSOCO

登壇者:上野操子
株式会社SOCO 代表取締役CEO 

(所属や役職は配信当時の情報となります)

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今回のポッドキャストは、GISを活用し、位置情報活用を推進する企業「株式会社SOCO」の代表取締役、上野操子氏をゲストに迎え、起業のきっかけや事業内容を語って頂きました。「自由に働く」というビジョンと、GISの楽しさ、利便性を広めることを目標に、「データ料理人」として、企業の課題解決をサポートします。GISをまだ使いこなせていない企業に対し、その価値を広める活動や、高崎市での事業展開などについてもお話頂きました。

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「自由に働きたい」から始まった起業

 

2019年に設立された「株式会社SOCO」は、フルリモート勤務の働き方をいち早く導入した企業です。上野氏が会社を立ち上げた原動力は、「自由に働きたい」という自身の思いでした。

会社員として働くことに窮屈さを感じていた上野氏は、同じような思いを持つ人々が生き生きと働ける社会をつくりたいというビジョンを掲げ、元々の専門分野であったGIS(地理情報システム)と位置情報データを軸に起業を決意しました。

会社設立からわずか数か月後に新型コロナウイルスのパンデミックが起こりましたが、設立当初からフルリモートを前提としていたため、ビジネスへの影響はほとんどなく、時代の流れにうまく乗る形で事業を継続できたと語っています。

位置情報データの「料理人」として

 

株式会社SOCOの事業は、位置情報データの利活用に関するコンサルティングが中心です。位置情報データは所有しているものの、どのように活用していいかわからないという企業の相談に乗り、導入支援やデータ作成、更新といったサポートを提供しています。

また、オープンソースソフトウェアのQGISの講習会も開催しており、位置情報データの専門家「データ料理人」として、データの価値を最大限に引き出す手助けをしています。上野氏は、位置情報データの活用が当たり前ではない現状に課題を感じており、「こんなに良いデータですよ」と、その価値を伝える活動を積極的に行っていきたいと語りました。
 

GISがもたらす業務効率化のインパクト

 

GISの魅力について、上野氏は「Excelと地図を一つで管理できる」点だと強調します。これまで紙や複数の情報を頭の中で重ね合わせて行っていた複雑な業務も、GISを使えばワンクリックで串刺しにデータを取り出し、簡単に重ね合わせて分析することが可能になります。

上野氏が紹介してくれた事例では、これまで半日かかっていた土地の評価業務が、GISの導入によってわずか数分で完了するようになったとのことです。このように、GISは企業の業務効率化に大きく貢献し、時間やコストの削減に繋がります。

位置情報データの未来と展望

 

上野氏は、これまでの5年間を振り返り、自治体を中心にGISの導入が進んできたことを実感していると話します。これは、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進やデジタルに強い若手人材の増加、そして業界全体の地道な活動の成果だと分析しています。

今後の展望として、上野氏は会社のさらなる成長と、GISや位置情報データの普及を掲げています。位置情報データの活用が、まるでExcelやWordのように身近なものとなり、社会全体の認知度が高まることを目指しています。

まとめ

株式会社SOCOは、「自由に働く」というビジョンを掲げ、フルリモートで位置情報データの利活用を支援するユニークな企業です。

事業の核心は、位置情報データの「データ料理人」として、企業の課題解決をサポートすることです。GISをまだ使いこなせていない企業に対し、その価値を広める活動にも注力しています。

GISのメリットは、地図情報とデータベースを統合管理することで、業務効率化や生産性向上に大きく貢献することです。これまで半日かかっていた業務が数分で完了するような事例も紹介されました。

今後の展望として、位置情報データの社会的な認知度を高め、GISがExcelやWordのように広く普及する未来を目指しています。

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