2025年9月15日配信
POIデータ整備のスペシャリスト byポールトゥウィン株式会社
登壇者:
カスタマーエクスペリエンス事業部
モニタリングサービスグループ
グループマネージャー
伊藤 嘉信
営業本部
QAソリューション・CX営業部
シニアスペシャリスト
金子 芳幸
(所属や役職は配信当時の情報となります)
本インタビューでは、ゲームデバッグや品質検証、投稿監視を基盤にBPO事業を展開するポールトゥウィンの伊藤氏・金子氏に同社のBPO事業内容や展望について伺いました。札幌拠点を中心にコールセンターやPOI情報収集など幅広い業務を担っています。収集データは顧客ごとに個別納品し二次利用せず、個人情報同等の厳格な管理を行っていること、短期間で100名規模の体制を在宅人材で構築した事例や、今後は位置情報・地図分野での知見を深め、加盟各社へのフィードバックを強化していく方針などをお話頂きました。
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【ポールトゥウィンに聞く】労働力不足時代の救世主!POIデータ収集・活用の最前線
位置情報データの分野で注目される「POI(Point of Interest)データ」。その収集と活用の最前線でBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を展開するポールトゥウィン社から、伊藤さんと金子さんをゲストに迎えた特別対談をお届けします。
BPO事業の核心とは?
まず、ポールトゥウィンの事業の柱であるBPOについてお伺いしました。BPOとは「ビジネス・プロセス・アウトソーシング」の略称であり、企業の業務プロセスを外部の専門業者に委託することを指します。メールや電話による顧客対応、コンテンツの編集・入稿といったバックオフィス業務から、サービス運用まで多岐にわたります。
近年、日本の多くの企業が直面している労働力不足は深刻な問題です。2024年問題をはじめ、自社で全ての業務をまかなうことが難しくなる中、必要な時に必要なだけ外部リソースを活用するBPOの需要は急速に伸びています。ポールトゥウィンは、この流れをいち早く捉え、クライアント企業のサービス運営を後方から力強く支援しています。
特に注目すべきは、ポールトゥウィンが北海道の札幌を拠点の一つとしている点です。札幌は人口が多く、すでに多数のコールセンターが集積していたため、人材確保がしやすい環境が整っていました。これにより、質の高いBPOサービスを安定的に提供できる体制が構築されています。
POIデータ収集:アナログとデジタルの融合
多様なBPO事業を展開するポールトゥウィンですが、位置情報データに関する事業も大きな柱の一つです。具体的には、POIデータの収集を行っています。
POIデータとは、店舗や施設などの地点情報(Point of Interest)のことで、住所、緯度経度、電話番号、営業時間、定休日、サービス内容などが含まれます。これらの情報は店舗の移転や営業時間の変更など、めまぐるしいスピードで更新されるため、常に鮮度を保つことが重要です。
ポールトゥウィンでは、このPOIデータの収集・更新に人の手による調査を重視しています。一部ではクローリング技術も活用しつつ、最終的には人の目で情報を確認することで、データの信頼性を担保しています。現在、全国で約150名のスタッフがこの業務に従事しており、その圧倒的なマンパワーによって精度の高いデータを提供しています。
まとめ
ポールトゥウィンのBPO事業は、単なる業務代行にとどまらず、労働力不足という社会課題を解決する重要な役割を担っています。特に、位置情報データ分野におけるPOIデータの収集・更新は、人の手とテクノロジーを組み合わせることで、データの信頼性と鮮度を高めています。
顧客企業ごとにカスタマイズされたサービスを提供し、データの所有権は依頼主に帰属させるという徹底した個別対応も大きな特徴です。この高いセキュリティ意識は、個人情報と同等に扱われるPOIデータの重要性を鑑みても、ユーザーにとって大きな安心材料となります。
今後は、位置情報や地図情報に関連する新しい技術やサービスへの対応力を高め、業界全体の発展に貢献していく方針です。労働力不足時代におけるBPOの役割はますます重要となり、ポールトゥウィンのような専門業者の存在感がさらに高まっていくでしょう。